カタヒラさんのこと

忙しくしていて、久しぶりにベランダを見たら、
ゴーヤの下に、黒くて小さくて粒々したうんちがいっぱい!

げっ歯類か!?と恐怖に震え、ふとゴーヤを見上げたら、
5〜6センチある青虫が一匹、青空をバックに葉っぱを食べていました。

げっ歯類よりはマシだけど、
久しく虫に触っていない妻は「ひぃ〜!」っと家の中に退散。

でもね、うんせ、うんせ、と伸びたり縮んだりしながら
葉っぱと葉っぱを移動している姿が、慣れてきたら、かわいくて。

台本進まないよ〜、苦しいよ〜(今回、本当に進まなかった)と思いながら、
カタヒラさんを見て、がんばっていました。

カタヒラさんという呼び名は、英語のキャタピラーから。
夫の発音から着想を得ました。

朝起きたら、まずカタヒラさんを探し、
夜帰ってきても、まずカタヒラさんを探す日々が何日か続いたのですが、
ある朝、どこにも見当たらなくなってしまいました。

まさか、青虫のために泣く日が来るとは思わなかったけれど、
どこかでちょうちょになっていたらいいな、と思います。

カタヒラさん、台本無事に仕上げたよ。

(妻)